もず・ふるいちこふんぐん こどもQ&A

お墓の形のうつりかわりを教えて!

答え 古墳というのは、古墳時代につくられた盛り土のお墓のことを言います。
古墳時代のお墓は、かぎ穴のような前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)、丸い形の円墳(えんぷん)、四角形の方墳(ほうふん)などですが、実は、前方後円墳は、それまでの時代にない、まったく新しい形のお墓なのです。
弥生時代には山陰地方(さんいんちほう)の「四隅突出型(よすみとっしゅつがた)」、近畿地方の「円形周溝型(えんけいしゅうこうがた)」といったように、お墓の形や表面のかざり方が地域によってちがっていました。
古墳時代になって、日本列島の広い範囲(はんい)で同じルールのもとでお墓がつくられるようになったのです。
前方後円墳こそが古墳時代のはじまりなんだね!(弥生時代のお墓の地域性・古墳時代のお墓)
円墳、方墳、前方後円墳って??「古墳の形」についてはこちらを見てみよう。(こどもQ&Aの第1回「古墳ってなに?」)

古墳の大きさや形から何がわかるの?

答え
古墳時代になって、お墓の形が全国共通のものになっていったことから、古墳の大きさや形には1つのルールがあったと考えられています。
図のように、大きさと形でお墓の主(あるじ)の立場を表していたという説が有力で、大きな前方後円墳の主がえらかったと考えられます。
弥生時代にも身分のようなものはありましたが、それが全国共通のルールになっていったのが古墳時代なのです。

都出比呂志氏が考える古墳のルール