百舌鳥・古市古墳群の価値

百舌鳥・古市古墳群百舌鳥・古市古墳群(古市) 百舌鳥・古市古墳群の巨大前方後円墳(200m超の前方後円墳)11基のうち、4世紀後葉から5世紀後葉にかけて築造された「仲姫命(なかつひめのみこと)陵古墳」「履中(りちゅう)天皇陵古墳」「応神(おうじん)天皇陵古墳」「仁徳天皇陵古墳」「允恭(いんぎょう)天皇陵古墳」「ニサンザイ古墳」「仲哀(ちゅうあい)天皇陵古墳」は、各々の築造時期の最大または最大級の規模を誇っています。
また、この7基の周辺には、「陪塚(ばいちょう)」と呼ばれる中小の古墳が衛星状に取り囲んでおり、主となる古墳の被葬者の権力の大きさを知ることができます。
さらに、うち5基の古墳では、2重・3重の濠で墳丘を囲んでいて、「外界からの遮断」や「濠に浮かぶ墳丘」という情景上の演出が行われています。

7基の巨大前方後円墳のほとんどは、
①突出した規模の大きさをもち
②陪塚が存在し
③荘厳な墳丘の演出がなされ
④古代の文献(「古事記」や「日本書紀」など)にみられる伝承が伝わっていること
などから、古代日本の王の墓と考えられています。

また、巨大前方後円墳の周辺には、数多くの古墳が築造されており、これらの古墳も王とつながりのある人物の墓であると考えられています。

つまり、百舌鳥・古市古墳群は、巨大前方後円墳を頂点として、それに付属するかのように衛星状に取り囲む中小の陪塚や、付属しないものの同時期に築造されたさまざまな規模と形状の古墳が100年以上にわたって形成され続けた古墳群です。
それは、7世代にわたる、倭の王、王の親族、そして王の属臣たちの墓の集まりということができます。

  古墳名称 墳丘の長さ エリア
1 仁徳天皇陵古墳 486m 百舌鳥
2 応神天皇陵古墳 425m 古市
3 履中天皇陵古墳 365m 百舌鳥
4 ニサンザイ古墳 290m 百舌鳥
5 仲姫命陵古墳 290m 古市
6 仲哀天皇陵古墳 242m 古市
7 允恭天皇陵古墳 230m 古市
8 墓山古墳 225m 古市
9 津堂城山古墳 210m 古市
10 御廟山古墳 203m 百舌鳥
11 白鳥陵古墳 200m 古市