古墳めぐり(古市エリア) Vol.01

木の葉が色づき始める初秋は、散策にぴったりの季節。
季節を感じる古墳や、市民の暮らしに溶け込む「古墳」をご紹介します。
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古室山古墳/黄金の古墳(藤井寺市)

人びとの暮らしに溶け込むまちの古墳

季節の移り変わりを伝える“登れる古墳”

土師ノ里駅から、家々の立ち並ぶエリアに入ると姿を現すのが古室山古墳。
実際に立ち入って登ることができる古墳で、周辺に住む人たちも、天気の良い日に登ってみたり、散歩中に立ち寄ったりしています。
前方部と後円部にはそれぞれに木が植えられていて、春は梅や桜が彩り、秋はハゼが真っ赤に紅葉。四季折々に色づく古墳の姿に新しい季節の訪れを感じる人も多いとか。
特に、紅葉した落ち葉が古墳を包む晩秋は情緒たっぷり。
落ち葉で滑らないよう、気をつけて登りましょう。
古室山古墳
【所在地】
藤井寺市古室2丁目
【最寄駅】
近鉄南大阪線土師ノ里駅

稲穂でできている!? 前方後円墳2013

はざみ山古墳の北側で見られるのは、藤井寺市が古市エリアの古墳をもっと知ってもらおうと企画した田んぼアート「黄金の古墳」。
これは平成21(2009)年から始まったプロジェクトで、毎年1つの古墳を題材とし、その古墳の形を模して稲穂で形づくります。
平成25(2013)年に選ばれたのは、津堂城山古墳。津堂城山古墳は墳丘長210mと極めて大きい古墳ですが、15分の1の縮尺でシンプルに表現されています。
田んぼアートゆえ、田植え、収穫までいろいろな姿に変化する「黄金の古墳」。
稲刈りが行われる10月上旬までは古墳の形を楽しむことができますよ。
黄金の古墳
【所在地】
藤井寺市野中1丁目(はざみ山古墳北側)
【最寄駅】
近鉄南大阪線土師ノ里駅

黄金の古墳2012(モデル:野中宮山古墳)

黄金の古墳2013
(モデル:津堂城山古墳)

ちょっと発見

消火栓

土師ノ里駅のすぐそばにある道明寺小学校横には、5世紀後半に造られたと言われる長持山古墳の家形石棺が展示されています。墳丘はすでに失われていますが、この古墳から出土した2基の石棺の迫力に圧倒されます。

長持山古墳出土家形石棺展示施設
【所在地】 藤井寺市沢田3丁目6-37
【最寄駅】 近鉄南大阪線土師ノ里駅