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百舌鳥・古市古墳群の
世界遺産登録までの道のり

世界遺産条約の締約国は、「顕著な普遍的価値」を有すると考えられる文化的資産及び自然資産について、世界遺産一覧表への登録推薦書を提出するよう求められます。
まず、各締結国は、将来の世界遺産候補となる資産を「世界遺産暫定一覧表」としてユネスコに設置されている世界遺産委員会に提出します。
日本では、「世界遺産暫定一覧表」として登録された資産は、「顕著な普遍的価値の証明」と「国内における万全の保護措置」の検討を進めながら「世界遺産登録推薦書(以下「推薦書」という。)」を作成し、「文化審議会世界遺産部会(文化庁の推薦決定)」「世界遺産条約関係省庁連絡会議(政府の推薦決定)」を経て、国内の推薦が決定します。
その後、推薦書の提出や世界遺産委員会の諮問機関(文化遺産においては「ICOMOS」、自然遺産においては「IUCN」)(*)による審査(現地調査を含む)を経て、世界遺産委員会で審議され、登録の可否が決定されます。

*ICOMOS(イコモス):国際記念物遺跡会議
International Council on Monuments and Sites
文化財の保存、修復、再生などを行う国際非政府間組織(NGO)。
*IUCN:国際自然保護連合
International Union for Conservation of Nature and Natural Resources
野生生物の保護、自然環境及び自然資源の保全に係る調査研究、途上地域への支援等を行う国際機関。

世界遺産暫定一覧表に記載されるまで

平成18年度 文化庁が全国の自治体に対し世界遺産暫定一覧表記載資産候補を公募(それまでは、国が選定してユネスコに推薦)
平成19年9月26日 大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市が共同で、世界遺産暫定一覧表記載資産候補として「百舌鳥・古市古墳群」を文化庁に提案
平成20年9月26日 文化審議会世界文化遺産特別委員会が「世界遺産暫定一覧表への記載が適当(但し条件付)」として選定
平成22年 暫定一覧表へ記載

世界遺産暫定一覧表記載から世界遺産登録までの取組み

スケジュール 平成23年度 平成23年5月12日
・百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議設置(大阪府知事、堺市長、羽曳野市長、藤井寺市長等で構成)
・最短で平成27(2015)年の登録をめざすことを決定
平成24年度 ・文化庁との協議や有識者からの意見聴取を行いながら推薦書(原案)を作成
・大阪府内外への情報発信の強化、機運醸成に向けた取組みを実施
平成25年度 平成25年6月4日
・大阪府副知事と地元3市長が文化庁長官に推薦書(原案)を提出
平成25年8月23日
・国の文化審議会世界文化遺産特別委員会が開催され、百舌鳥・古市古墳群の推薦が見送られた
平成25年11月26日
・文化審議会の結果や指摘されている課題等を踏まえ、新たな目標として平成29(2017)年の登録(平成27年の国内推薦)をめざすことを決定
平成26年度 ・国との協議や有識者等からの意見聴取を行いながら推薦書(原案)を作成
・大阪府内外への情報発信の強化、機運醸成に向けた取組みを実施
平成27年3月
・文化庁長官に推薦書(原案)を提出
平成27年度 平成27年7月28日
・国の文化審議会世界文化遺産特別委員会が開催され、「百舌鳥・古市古墳群」の推薦が見送られた
平成27年8月24日
・推進本部会議を開催し、文化審議会の結果等を踏まえ、新たな目標として平成30(2018)年の登録(平成28年度の国内推薦)をめざすことを決定
平成28年度 平成28年7月25日
・国の文化審議会世界文化遺産特別委員会が開催され、「百舌鳥・古市古墳群」の推薦が見送られた
平成28年8月24日
・推進本部会議を開催し、文化審議会の結果等を踏まえ、新たな目標として平成31(2019)年の登録(平成29年度の国内推薦)をめざすことを決定
平成29年度 平成29年7月31日
・国の文化審議会世界文化遺産部会が開催され、「百舌鳥・古市古墳群」を平成29年度における世界文化遺産の推薦候補とすることが決定
平成30年1月
・ユネスコへ推薦書を提出
平成30年度 平成30年9月
・ICOMOS(イコモス)による現地調査
令和元年度 ・第43回ユネスコ世界遺産委員会で登録決定
令和元年12月
・百舌鳥・古市古墳群世界遺産保存活用会議に改称
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百舌鳥・古市古墳群世界遺産保存活用会議の体制と会議録についてはこちらをご覧ください。