


- 古墳には、大きいものから小さいものまで、いろんな大きさのものがあります。日本最大の仁徳天皇陵古墳(にんとくてんのうりょうこふん)は、なんと全長486m!(486mというと、25mプールを10回往復するくらいの距離です。本当にものすごく大きい!)
そのような大きな古墳をつくるには、各地から何千人もの人が集められたといわれています。
修羅(しゅら)を使っている様子(藤井寺市教育委員会提供)

- 古墳がつくられた時代は、今のようにブルドーザーやダンプカーなどはありません。古墳づくりには、くわ・すきなどの農具や工具、土を運ぶためのかご、石を運ぶための修羅(しゅら:そりのような道具)などが使われたようです。
設計図をもとに縄を張っている様子
©久保田二雄 氏(ポプラ社「古墳の研究」)
古墳はどんな大きさのものでも、形や長さを決めて、正確につくられていたようです。当時の人たちもものさしを持っていたのではないかと考えられています。


- 古墳をつくるためには、墳丘部分に盛るための土、墳丘に並べるための石、埴輪を作るための粘土やそれを焼くための薪(まき)などが必要です。たとえば、土を積むときも、単に盛るだけではなく、サラサラの土や、粘土のようなネバネバした土をかわるがわる積むことで簡単にくずれないようにするなど、さまざまな工夫がされています。