もず・ふるいちこふんぐん こどもQ&A

埴輪のことをもっと教えて!

答え古墳の上にたくさん並べられた埴輪(はにわ)には、人や動物の形をしたものなど、いろいろな種類のものがあります。
→「埴輪の種類」については、こちらを見てみよう。
古墳時代には文字がほとんど使われていなかったので、埴輪のデザインや使われ方は、当時の文化、ならわしや習慣を知る大きな手がかりになります。
たとえば、動物の形をした埴輪からは、「当時もこの動物がいたのかな?」とか「身近に考えられていたのかな?」とか想像することができます。また、人物の埴輪を見ると、当時の服そうやアクセサリーなどを知ることができます。
今回は、全国の埴輪の中でも、めずらしいものや、とくちょうのあるものをご紹介します。

タカをあやつる人の埴輪(オクマン山古墳)うでにタカをのせています。タカを使って狩りをしていたことがわかります。
太田市教育委員会提供

笑う埴輪(埼玉県本庄市前の山古墳)表情のある、とてもめずらしい埴輪です。
本庄市教育委員会

武人の埴輪(高槻市今城塚古墳)立派なよろいをそう着しているので、上級の武人では!? と考えられています。
高槻市教育委員会提供

魚の埴輪(千葉県芝山町白枡遺跡)魚の埴輪は千葉県を中心に出土。近くに流れる川をのぼるサケと考えられています。
観音教寺所蔵

はたおりをしている女子埴輪(栃木県下野市甲塚古墳)はたおり姿の埴輪が全国で初めて発見されました。はたおり機のしくみや使い方がわかります。
下野市教育委員会提供

ムササビの埴輪(千葉県成田市南羽鳥正福寺1号墳)たった1点しか見つかっていない埴輪。ムササビが空を飛んでいるように見えますね。
成田市教育委員会提供

鵜の埴輪(群馬県高崎市保渡田八幡塚シーン6)首に鈴がついていて、人に飼われていたことがわかります。
かみつけの里博物館提供

牛の埴輪(高槻市今城塚古墳)今では乳製品や牛肉など、私たちの食生活に身近な牛。古墳時代にはめずらしかったようです。
高槻市教育委員会提供

鹿の埴輪(島根県松江市平所遺跡)非常に繊細(せんさい)に作られた鹿の埴輪。とてもめずらしいふり返る姿が特徴。
島根県教育委員会提供

埴輪からいろんなことがわかるんだね

にわとりの埴輪鶏形埴輪(高槻市今城塚古墳)高槻市教育委員会提供