古墳めぐり(古市エリア) Vol.03

ヤマトタケルノミコトの白鳥伝説が彩る羽曳野市。
今も町名に「白鳥」の名が残り、
古代ロマンを感じるコースをご紹介します。
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日本武尊白鳥陵古墳/峰塚公園

白鳥伝説の世界へといざなう古墳

地名に残るヤマトタケルノミコトの白鳥伝説”

羽曳野に伝わる日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の白鳥伝説をご存じですか? 実は市の名前もこの伝説に由来しています。
「日本書紀」などによると、日本武尊は東国での戦いの帰り道、伊勢の能褒野(のぼの)の地で亡くなりますが、その姿を白鳥に変え、大和の琴弾原(ことひきのはら)に降り立ったあと、河内の旧市邑(ふるいちのむら)に飛来したといわれています(※)。
近鉄南大阪線古市駅で下車し、西に向かって100m歩くと、まず目にするのが「白鳥」という交差点の標識。
このあたりは「白鳥」という町名で、白鳥伝説にちなんで名づけられました。
そして、白鳥交差点を南に進むと現れるのが、日本武尊白鳥陵の参道入口に立つ石碑。古墳の濠に沿った道は、かつての竹内街道で、白鳥陵古墳が最も美しく見えるおすすめのビューポイントです。
※ヤマトタケルノミコトが没した場所(三重県亀山市)、白鳥が一旦舞い降りた場所(奈良県御所市)、最後に降り立った場所(大阪府羽曳野市)のそれぞれにお墓が造られ、合わせて「白鳥三陵」と呼ばれています。
白鳥陵古墳
【所在地】
羽曳野市軽里3丁目
【最寄駅】
近鉄南大阪線古市駅
日本武尊白鳥陵古墳白鳥陵古墳と竹内街道(上)
古墳を囲む柵には白鳥のデザインが(下)

古墳に隣接する憩いの都市公園

白鳥陵古墳から、竹内街道を西へ600mほど歩いたところに峯ヶ塚古墳があります。
この前方後円墳の周辺一帯は公園として整備され、市民の憩いの場として親しまれています。
公園内にある「時とみどりの交流館(峰塚公園管理棟)」には、平成26年3月末に古市古墳群や世界遺産のことが学べるタッチパネル端末を設置。
古墳めぐりの情報ステーションとして立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
時とみどりの交流館(峰塚公園管理棟)
【所在地】
羽曳野市軽里2丁目
【最寄駅】
近鉄南大阪線古市駅
【開館時間】
10時から17時15分まで
木曜日と年末年始は休館
【お問い合わせ】
072-947-3708
峰塚公園(上) 新しく設置されるタッチパネル端末!

ちょっと寄り道

消火栓

古市駅の東側にある白鳥(しらとり)神社は日本武尊を祀る神社。もともとは峯ヶ塚古墳あたりにあった伊岐宮(いきのみや)を江戸時代に現在の地に移したと伝えられています。隣接する小学校の通学路にはご神木があり、近所に住む方が通りがかりにお詣りする姿も見られ、地域の方々に親しまれている様子がうかがえます。

白鳥神社
【所在地】
羽曳野市古市1丁目
【最寄駅】
近鉄南大阪線古市駅